B型だけど、就職に近いB型事業所を目指す
ポラリスの放デイに通う子の進路として、「働く場が必要な人たちの受け皿をつくりたい」
一般就労や進学という選択が難しいという視点で考え、就労継続支援B型で間口を広げることにしました。
「仕事か支援か」それが現場で揺れるテーマ
B型を運営する中で、一番の課題だったことは、利用者さんに対して「職員は仕事をメインで見るのか、支援をメインで見るのか」ということでした。
うちの職員は、もともと障害福祉・高齢者分野の支援をしていた人が多いので、利用者さんのコンディションや気持ちでメンタルケアの方に意識が偏りがちになります。
もちろん、それ自体は大事です。 ただ、そればかりに寄ると、今度は「仕事が一向に進まない」「作業能力が上がらない」という別の問題が出てきます。
「コンディションを支える支援」と「仕事ができるようになる支援」その両方が必要なんです。
B型は「小さな会社」の集合
B型は感覚的には、職員一人ひとりが「小さな会社の経営者」で利用者さんがその会社の「従業員」みたいなイメージです。
ある生産活動の責任者になった職員は、
・仕事を取りに行き
・利用者さんと一緒に作業を回し
・工賃を支払えるだけの売上を出す
というところまで考えなければいけません。
職員に求められる「生産性の感覚」
職員が利用者さんの中に入ってやる仕事だという前提があります。
「職員がやったら最低賃金くらいは取れる仕事」という「生産性の感覚」を持って生産活動の支援に向き合うべきだと思っています。
事業所の中でやる“仕事”にどんな意味を持たせるのか、これからも職員と一緒に考えていきたいと思っています。
早く全部就労支援HUGに
就労分野では、現在「従来システム+Excel」から「就労HUG」へ移行している最中です。
本音を言うと、「早く全部HUG側に寄せたい」です。
現状は、まだ職員の勤怠は紙+印鑑で、工賃はExcelベースで集計し、事務長が確認して、ミスがあれば翌月で調整という、手間もリスクも高い運用になっています。
工賃は給料です。少なく払うなどのミスは致命的で、あってはならないことです。
就労支援HUGで直感的な工賃把握
就労HUGの一画面で確認できると、「見える化」され、
「今年の平均工賃は、〇万円。あとどれだけ伸ばせるのか」
「この人はこのペースで行くと、どの工賃レベルに到達するのか」
などが現場レベルで直感的に把握できます。
職員の多くが「工賃がいくらか」「事業所の平均はいくらか」を意識していません。
そこに数字で向き合ってもらうには、”見える化された指標”が必要です。
就労HUGに完全移行できれば、工賃計算のミス・漏れの削減と紙の勤怠管理から脱却できます。
全部HUGなら職員の異動もスムーズに
さらには、児童分野と同じ操作性でシステム管理ができるので、職員の異動のしやすさにもつながり、経営側にも現場側にもメリットが大きいと考えています。
福祉の「枠を超えられる」のがB型の面白さ
福祉からこの世界に入った人が就労支援をやると、”普通の福祉では触れない仕事の世界”に出ていけることが、一番の面白さだと思っています。
どんな仕事を立ち上げても、上手く関連付けられればB型の生産活動にできます。
それは、福祉事業だけをやっていたら味わえないことです。
B型は、うまくやれば ”利用者さん・職員・地域の企業、全員にプラスになる構造” をつくれます。
簡単ではないですが、そこに挑戦し続ける価値は十分にあると思っています。