卒業後も支援するために始めたB型事業所
放課後等デイサービスを運営する中で、卒業後がずっと気になっていました。
卒業後の利用者様の様子を見学させていただく中で、『一人ひとりの可能性をもっと広げられる環境がつくれるのではないか』と強く感じたことがきっかけでした。
それに、『支援が途切れてしまう。』ということが一番引っかかっていたので、「いつかB型をやろう」と考えるようになりました。
それから構想に2年ほどかけ、ようやく2021年2月にグローアップウイングを開所しました。
HUGで工賃計算のプレッシャーから解放されました
KiT株式会社 高石 茂様
- 就労継続支援
- 就労支援HUG
- 放課後等デイサービス
- 就労継続支援B型事業所
- KiT株式会社
- グローアップウイング
- グローアップ岡崎
- 工賃計算

KiT株式会社様
施設数:1施設
支援内容:就労継続支援B型
B型は”支援”が主役
立ち上げ時に大切にしたことは、「内職はやらない」と決めたことです。
地域では自動車関連の内職が多いのですが、納期に追われると支援より作業が優先になります。
そうなると職員が“作業員”になってしまうと思ったからです。
B型は”支援”が主役です。
仕事とするなら「自社ブランドで誇れる商品をつくる」
“良い商品だから買ってもらう”そんなB型にしようと決心しました。
働く意味を育てることで自ら考える文化に
「使われない着物を活かせないか」と考えたことが転機になりました。
着物リメイクは工程が多い仕事です。当初は「できる人ができる仕事をやればいい」という考えもありました。
しかしそれではB型としての意味が薄れます。
今は「利用者さん全員がどこかの工程に関われる」仕組みを整えています。
まっすぐ縫う練習から始める人もいれば、ポケットティッシュケースの制作から段階的にスキルアップする人もいます。失敗もありますが、それも成長の過程です。
市役所のショップなどで販売機会を設け、利用者さんが順番に接客を担当しています。
「これ、私が作りました」と、利用者さんが言えることが、自信につながります。
“商品として評価される” その経験が、働く意味を育てていると感じています。
職員はサポートに徹します。「どうやったらできるかを考える」そんな文化に変わりました。
“工程の多さ”がB型の事業として強みになる
農業にはずっと挑戦したいという思いがありました。
ただ、天候や土地の条件などの影響が大きく、B型の事業として農業を安定させることはハードルが高いと感じていました。
そこで選んだのが、通年通して栽培できる「発芽にんにく」でした。一つひとつはシンプルですが、正確さが求められます。
この“工程の多さ”が、B型事業所としては強みになりました。
ミシンが苦手な方でも、接客が不安な方でも、集中作業が得意な方でも、どこかに役割がある。
「できることがある」という状態をつくれるのが、発芽にんにくの栽培の魅力です。
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事業所の工賃規定に沿った管理
事業所ごとに異なる多様な賃金体系に柔軟対応。工賃を自動で算出します。 -

実績登録漏れのエラーチェック
利用者様の出退勤や作業実績の登録漏れを自動で検知し、お知らせします。 -

国保連への請求をかんたんに実現
日々の利用者様の出退勤情報を記録するだけで請求業務に必要な帳票を自動で作成します。
HUGの一番の決め手は「連動すること」
導入の一番の決め手は「連動すること」でした。
出退勤、記録、請求がつながる。転記作業を減らしたいという思いが強かったです。
利用者さんが増えたことで、管理業務が一気に複雑になりました。
・出退勤管理
・日々の記録
・個別支援計画
・請求業務
・日々の細かな管理業務
これらすべてをエクセルや手作業で行っていました。
人数が増えると、確認作業だけで何時間もかかります。特に工賃計算はプレッシャーが大きかったですね。
HUGで工賃計算の負担軽減を実現
HUGでは出退勤や作業記録を基に工賃明細書も自動作成されるので、集計の手間が大幅に減りました。
工賃は利用者さんにとって大切なお金です。「間違えられない」という緊張感がありましたが、今は安心感があります。
“毎日の小さな負担削減”の積み重ねが大きいと実感
日々の細かな管理業務も、システム上で整理できるようになりました。出欠や実績が一元化されることで、確認作業がスムーズになりました。
大きな改革というより、“毎日の小さな負担”が減った感覚です。
しかし、それが積み重なると大きいものだと今は実感しています。
「お弁当管理」で毎日の負担軽減
「お弁当管理」は地味ですが、毎日のことなので意外と負担が大きかったんです。
以前は、出欠確認とは別にお弁当の有無を確認し、数を集計して発注していました。
急な欠席や変更があると、その都度確認と修正が必要でした。
HUGさんに要望をお伝えして、カレンダーに表示できるようになってからは、お弁当が必要な利用者さんの確認や集計作業がスムーズになりました。
大きな業務ではありませんが、毎日発生することだからこそ、負担が軽くなった実感は大きいです。
国保連請求にも安心感
請求業務は特に慎重になります。
入力漏れや記録不足が見える化されることで、請求前の不安が減りました。
確認のための時間が減ったことは大きいですね。
HUGで支援の時間を取り戻す
HUG導入で一番大きかったのは、職員の時間が戻ったことです。
工賃計算の為の転記作業やお弁当の在庫管理、実費の控除、国保連請求データの確認作業などに使っていた時間が減り、利用者さんと向き合う時間が増えました。
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作業風景 -
HUG操作の様子
当たり前の生活ができるように「地域の中で成長と暮らしを見守っていく」
まず大きな目標としては、工賃月10万円の実現です。
B型事業所として簡単な数字ではありません。
ただ、障害年金と合わせて月20万円近い収入が見えてくれば、利用者さんの将来の選択肢は確実に広がります。
「働いて得た収入で生活の一部がまかなえる」
その実感は、自己肯定感にもつながると思っています。
そのために、まずは商品力をさらに高めていきたい。
さらに考えているのは、“ここで働き続ける”という選択肢を拡充することです。
その人に合った働き方を一緒に探していける場所でありたいと思っています。
今後は地域との連携も、さらに強化していきたいですね。
地元企業や店舗との協業、新たな商品開発、地域イベントへの参加。
地域に開かれた事業所であることが、利用者さんの活躍の場を広げます。
“福祉の中だけで完結しない”そんな事業所を目指しています。
最終的に目指しているのは、「利用者さんが誇りを持てる場所」であることです。
ここで働くことが誇りになる。ここに通うことが楽しみになる。
そして、将来を前向きに描けるようになる。
それを一つひとつ積み重ねていきたいと思っています。